石橋供養塔

■所在地 :大田区石川町2−28
■交  通 :東急池上線 石川台駅より徒歩7分


 〈大田区指定 有形文化財〉  昭和51年2月25日指定
    石橋供養塔

 安永三年(1774)に、雪ヶ谷村の浄心ら六名の者が本願主となって、石橋の安泰を祈って建てられた供養塔である。
 石橋は現存しないが、呑川を渡って中原街道を通るため、当時すでに石橋がかけられていたことがわかる。
 正面に「南無妙法蓮華経」と題目が刻まれ、側面に村内の日蓮宗円長寺の住職日善の署名と花押が刻まれている。このように日蓮宗の色彩を帯びているのは、雪ヶ谷村の寺院がいずれも同宗であったという地域的な特色によるものである。
 石橋供養塔は、他の民間信仰供養塔と兼ねたものが多いが、この塔は石橋の無事と通行人の安全という交通安全だけを目的として建てられたものであり、貴重である。

           ※出典〔大田区教育委員会設置の標識板より〕
     
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