町田氷問屋の町家建築  (2010年3月に解体)

■所在地 :大田区山王2−5−8
■交  通 :JR京浜東北線 大森駅山王口前



    町田氷問屋の町家建築

 この建物は、昭和七年(1932)に建てられた看板建築と呼ばれる町家建築。
 ここの建物は前面が杉葉紋などの細工を施された銅板で覆われおり、店の看板も銅板細工したものである。
 区内で他に数軒残っているが、建築年代や装飾の細工からみても、大田区における代表的な看板建築の町家といえる。

 看板建築とは、東京及び関東近県で関東大震災以降に建てられた装飾付きの商店建築のことで、実際に看板がついているわけではなく、二階部分以降が切り立った板状(立体形状も有)で、板状の外見にモルタルや銅板に装飾が施されている様子がまるで看板のように見えることから付いた名前だそうです。命名者は、路上観察学会員で東大生産技術研究所教授の藤森照信氏。
 このような建物も、建物の老朽化や商店街の衰退、開発により街から姿を消すようになった。

 ※残念ながら、この建物も2010年3月に姿を消しました。
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