落馬止め天神(北野天神)

■所在地 :仲六郷4−29
■交  通 :京浜急行本線 六郷土手駅より徒歩、2分





↑かつて将軍の落馬を止めた天神様の御加護にあやかるもので、等身大の木馬をお社の中にすえて、願い事が決して落ちません様に木馬にまたがり祈願する神事が、毎月25日の縁日にかぎり行われています。
 どなたでも木馬にまたがり祈願することができます。

    落馬止め天神(北野天神)

    由来
 此処からほど近い旧東海道の一角に土地の古老達が “柳生様” と呼んでいた所があります。将軍指南役柳生家の留守居役馬別当の屋敷と馬屋があった跡です。
 八代将軍吉宗公の御乗馬が暴走しあわやと云うときに将軍の “落馬を止めた” 北野天神の御加護にあやかったものだと云われています。
 昔から馬の乗り方を天神乗りと云うように天神様は乗馬の師でありました。馬術の基である馬のために馬屋を此処においた柳生家の心情がうかゞわれます。
 将軍の “落馬をとめた” 天神様の評判は東海道を行き来する旅人達に依り遠くまで広がり大名や武士は “落馬止め天神” と呼び文武の拠所としました。然し近郷の村人や町人は敢て落馬と云う呼び名をはぶいて止め天神"と呼ぶようになりました。
 人の身にふりかかる悪い事を一切 “止め” て下さる天神様として昔から今まで多くの人達に崇敬されております。

                   ※〔落馬止め天神由来碑文より〕
  

           

↑「河原橋」といって、六郷の渡しに行くのにどうしても
 渡らなければならなかった橋の踏み石だそうです。
    
     ↑貞享元年(1684)小幡塚南町の世話人が寄進
     した三百年の歴史をもつ手水石。
 
←千年石・万年石
    由来
 江戸時代天神さんの祭りの時、氏子が力自慢のためかついだり、かゝえた力石を村人が相談の上、自分達の一生が達者で働けるようにと願い千年石を鶴さん、万年石を亀さんと名づけ老若男女にそれは新しまれました。
 天神さんの縁日にはその鶴亀の力石をお互いになで合い御利やくにすがりました。
       “ボケ”ないで
       すこやかな生涯を
       長寿でまっとうしたい人は
       鶴さん(千年石)
       亀さん(万年石)の力石に
       やさしく手をふれて下さい

                   ※〔千年石・万年石由来碑文より〕
 参道左手の「天神様の細道」には、平癒塚・止め塚・學成就塚の三つの塚があり、願い事やお礼の絵馬を納めに通る道です。
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