耕地整理記念碑

■所在地 :大田区下丸子3−10−8 天祖神社
■交  通 :東急多摩川線 下丸子駅下車 徒歩2分





     ↑左袖:整理施行前の下丸子町地図
  
     ↑右袖:整理完成後の下丸子町地図

    耕地整理記念碑
 
 総高216センチ
 昭和11年10月17日建立
 近世の農村では、各農民たちの耕地は村のあちこちに散在していたため、生産性などにおいて不合理であった。これらを解消するため耕地所有者が共同で土地の交換、分合、区画し、道路や溝渠を整理し合理的な耕地活用の必要性が迫られてきた。
 明治二十年(1880)代になると、石川、静岡、茨城県の各地で耕地整理が試みられ、いずれも成功を収めた。これらの結果が良好であったのを見て、政府は明治三十二年(1899)に耕地整理法を施行した。
 大田区では、大正五年(1916)の入新井村をはじめとして昭和にかけて耕地整理が進められていった。
 区内には、これら耕地整理の完成を記念する石碑や燈籠が、神社や寺院の境内などに建てられており、碑面には整理の年代や経過、耕地整理組合の役員、組合員名など記したものもあり、近現代史料として貴重なものである。
 天祖神社の碑は、塔身の上に豊穣繁栄を祈った銅像が建ち、塔身に向かって左袖に整理施行前、右袖に整理完成後の銅板地図がはめ込んである。



  下記の場所にも同様の記念碑が建てられている。
 ■南久が原2−24−1鵜ノ木八幡神社 燈籠1対
 ■田園調布1−55−13多摩川浅間神社 耕地整理記念碑
 ■南千束2−23−10千束八幡神社 耕地整理記念碑
 ■仲池上1−14−22子安八幡神社 耕地整理完成記念
 ■本羽田1−29−5羽田神社別宮 耕地整理記念碑

  
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