六郷神社

■所在地 :大田区東六郷3−10−18 六郷神社
■交  通 :京急本線 雑色駅か六郷土手駅より徒歩10分 





    ↑梶原景時の寄進と伝えられる太鼓橋

        ↑源 頼朝が奉献した手水石  

    六郷神社

 当社は、多摩川の清流に南面する古い八幡宮であり、六郷一円の総鎮守としてひろく崇敬されています。
 社紀によれば、源 頼義・義家の父子が天喜五年(1057)この地の大杉に源氏の白旗をかけて軍勢をつのり、石清水八幡に武運長久を祈ったところ、士気大いにふるい、前九年の役に勝利をおさめたので、その分霊を勧請したのが、当社の創建とされておます。
 文治五年(1189)源 頼朝もまた奥州征定のみぎり、祖先の吉例にならって戦勝を祈り、建久二年(1191)梶原景時に命じて社殿を造営しました。今なお境内に残る大きな手水石は、このとき頼朝が奉献したものであり、神門前の太鼓橋は景時の寄進と伝えられています。
 天正十九年(1591)十一月、徳川家康は十八石の朱印地を寄進し、慶長五年(1600)六郷大橋の施工に際しては、神威をたたえて祝文をたてまつり、当社の神輿をもって渡初式を挙げました。また鷹狩の途次にもしばしば参詣したと史書にみえます。当社が巴紋とともに葵紋を用いている所以です。
 江戸時代には六郷八幡宮とも呼ばれていましたが、明治五年(1872)に東京府郷社に列し、同九年より六郷神社と改称して今日に至っています。
 なお当社には、毎年一月七日に行われる流鏑馬(東京都民俗文化財)と、六月の祭礼時に少年少女が奉仕する獅子舞が伝承されています。
                     ※出典〔六郷神社由緒より〕


 毎年1月7日に行われる子供流鏑馬(東京都指定文化財)と6月の祭礼で舞われる子供獅子舞(大田区指定文化財)が伝承され、境内にはユーモラスな顔をした大田区最古の狛犬(大田区指定文化財)や木造橋時代最後の旧六郷橋の橋柱も保存されています。

  
  子供流鏑馬        子供獅子舞         狛犬
 
   橋柱    中村石斎の褒徳碑
←御神木「旗懸之杉」 樹齢一千年、大正十一年枯死、目通り一丈六尺の老杉であった。元は社殿の左側にあったが、昭和六十二年、社殿改築のため根株を現在の場所に移し保存している。
  
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