六郷のとんび凧

■所在地 :大田区六郷地区
■交  通 :
  



    六郷のとんび凧

 江戸末期に八幡塚仲町(現、東六郷三丁目)の羽田屋の先祖が、鳶を捕らえ、これを見ながら凧を制作したものといわれ、この地域の農家の副業として作られていた。黒い羽根に大きな目、立体的なくちばしが特徴である。
 河原に並べた干物を狙うカラスを追い払うために飛ばしたところ、効果があり以来その風習がもととなって「とんび凧」が盛行したという。
 大正の初期、六郷に七、八軒の凧屋があり最盛期には年間十数万枚が生産され海外にも輸出されていた。
 しかしこの凧も昭和に入ると衰退の一途をたどり、戦後を境に廃絶に近い状態になり、1950年代後半に最後の凧職人が廃業し「とんび凧」は姿を消した。
 後に、かつて凧を作っていた人の協力や愛好家によって復活し、現在では古川薬師「六郷とんび凧」の会などによって、凧作りや凧揚げ大会などが行われ、広く伝統を後世に伝える活動が行われています。
 

 

               ↓JR大森駅に展示されていた六郷とんび凧 (2007/06/03)
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