海苔養殖終焉の碑

■所在地 :大田区大森東3−9−19 貴船神社
■交  通 :京浜急行本線 大森町駅より徒歩12分




    漁業納畢之碑

 大森海苔として知られた区内沿岸の海苔養殖も、工業発展による汚水流入と、埋立工事の進行にともなう漁場の縮小のため、影響を受けつつあった。
 昭和四十年(1965)に開催されたオリンピック東京大会をめざして、高速道路一号線、モノレールなどが建設された。この工事による大規模な埋立地造成のため、海面が使用できなくなり、昭和三十七年に終止符をうった。
 この碑は、
 昭和三十九年(1964)吉日建立。
 裏面に発起者として浜端連合会世話人代表平林徳太郎ほか、各丁場の漁業者三百名の氏名が刻されている。
 先祖代々、海苔養殖を生業としていた業者たちは、それを惜しみ、海苔漁業終焉の記念として区内三ヶ所に石碑を建立した。