原村梅林跡

■所在地 :大田区多摩川2−13 区立多摩川児童公園
■交  通 :東急多摩川線 矢口渡駅下車 徒歩、15分





    原村梅林跡

 明治時代に名を馳せた原村梅林があったのは、現在のここ大田区多摩川二丁目あたり。
 もともと大田区は、梅の育成にとても適した土地柄で、敷地二千坪、梅樹三百本以上の原村梅林には明治時代から昭和初期に、花見客が近県からも大挙して押し寄せた。
 その後梅林は時代の移り変わりと共に、マンションや工場用地となり、五十悠余年の歴史に幕を閉じた。
 梅林内にあった明治天皇御製碑(総高二〇三センチ)をはじめとするこの三基の石碑は、斉藤ツヰストドリル製作所工場の一隅に置かれていたが、平成十九年一月同所の意向を受けた大田区がここに移設したものである。
  
   ※出典〔多摩川二丁目児童公園みどりの会設置の標識板より〕




 ←明治天皇御製碑 総高203センチ。


 明治十六年(1833)に、原村(現、多摩川二丁目付近)の名主であった原清次郎が、梅の実を採る目的で植えたのが始まりである。
 梅の開花時は見事であり、庭園なども造り梅園を一般に開放し、多くの見物客が訪れたそうです。その後明治二十六年以後、転々と所有者が替り昭和十二年(1934)に閉園した。
 園内にあった三基の石碑が、現在この区立多摩川児童公園に移設され往時をしのばせている。


 ←左:芭蕉句碑 総高105センチ。
 ←右:立春梅碑 総高135センチ。
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