海苔養殖終焉の碑

■所在地 :大田区大森西2−23−6 諏訪神社
■交  通 :京浜急行本線 平和島駅より徒歩10分



    漁業納畢の碑

 大森海苔として知られた区内沿岸の海苔養殖も、工業発展による汚水流入と、埋立工事の進行にともなう漁場の縮小のため、影響を受けつつあった。
 昭和四十年(1965)に開催されたオリンピック東京大会をめざして、高速道路一号線、モノレールなどが建設された。この工事による大規模な埋立地造成のため、海面が使用できなくなり、昭和三十七年に終止符をうった。
 先祖代々、海苔養殖を生業としていた業者たちは、それを惜しみ、海苔漁業終焉の記念として区内三ヶ所に石碑を建立した。

 この碑は、
 総高257センチ。
 昭和三十九年(1964)8月吉日建立。
 裏面に世話人金子誠吉をはじめとし、東・南・北山谷丁場の魚業者四十七名の名が刻されている。