馬頭観世音供養塔

■所在地 :大田区南千束2−2−7 妙福寺
■交  通 :東急池上線 洗足池駅より徒歩5分


 〈大田区指定 有形民俗文化財〉  昭和49年2月2日
    馬頭観世音供養塔

 天保十一年(1840)に、馬込村千束の馬医師や馬を飼っている人々によって、馬の健康と死馬の冥福を祈って建てられたものである。
 光背をつけた馬頭観世音像の下は、角柱型の道しるべを兼ねており、各面には「北 堀之内・碑文谷道」「東 江戸中延」「南 池上・大師道」「西 丸子稲毛」というように、東西南北のそれぞれの方向を示す地名が示されている。
 この銘文から、もとは中原街道と碑文谷−池上を結ぶ道との交差する地点に建てられたと推定されるが、民有地に移された後、平成十三年に現在地に移設された。
 江戸時代後期の民間信仰、交通史を考える上で貴重なものである。

           ※出典〔大田区教育委員会設置の標識板より〕

 
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