宝莱山古墳

■所在地 :大田区田園調布4−4−1
■交  通 :東急多摩川線  多摩川駅より徒歩10分








 〈東京都指定 史跡〉  大正15年4月指定
    宝莱山古墳

 宝莱山古墳は、多摩川下流域左岸の台地上、標高三十七.五メートル付近に築造された全長約九十七メートルの前方後円墳で、四世紀に築かれたこの地域最古のものである。前方部は、東南に向き、この地域最大規模を誇る全長約百七メートルの亀甲山古墳の前方と向き合う位置に造られている。
 昭和九年に後円部が土取工事で削平された際に、粘土槨の埋葬施設が発見され、四獣鏡、紡錘車形碧玉製品、玉類、剣などの武器類が出土している。
 平成七年の公園整備にともなう確認調査において、前方部にも埋葬施設のあることが推定され、前方部の先端が「撥状」に広がる形をとることが明らかにされた。墳丘は、前方二段、後円部三段に築かれ、墳丘の周囲は削り出しによる一段のテラスが設けられている。この古墳は、多摩川流域の古墳時代を解明する上で重要である。

           ※出典〔東京都教育委員会設置の標識板より〕

    
一覧へ 戻る 次へ